万葉集 巻二 89

居り明かして 君をば待たむ ぬばたまの わが黒髪に 霜は降るとも
おりあかして きみをばまたん ぬばたまの わがくろかみに しもはふるとも

<私が考えた歌の意味>
寝ないで、あなたを待っていましょう。
この黒髪に霜が降りようとも。

<私の想像を加えた歌の意味>
夜も更けましたが、このまま起きています。
たとえ、夜が明けようとも、あなたを待っています。
私のこの艶やかな黒髪が、霜に濡れたとしても。
あきらめずに待ち続けます。