山家集 上巻 春 42 7023

つくりおきし 苔のふすまに うぐひすは 身にしむ梅の 香や匂うらん
つくりおきし こけのふすまに うぐいすは みにしむうめの かやにおうらん

<私が考えた歌の意味>
うぐいすは、梅の香りを身にしみ込ませて巣に戻る。
作っておいたうぐいすの苔の巣は、梅の香りがしているだろう。

<私の想像を加えた歌の意味>
うぐいすは、梅の林を飛び回り、巣を作る。
梅の香りを身にしみこませて、苔の巣に寝に戻る。
さぞかし、うぐいすの苔の巣は梅の香りでいっぱいだろう。

<歌の感想>
 匂いを描いているが、色彩も想像できる。苔の緑、うぐいすの鶯色、まるで、上品な和菓子のようだ。作者の観念の中の事柄ではあるが、たくさんの鶯の歌の中の一首と見ると、不自然さは感じられない。