万葉集 巻一 84

秋さらば 今も見るごと 妻恋ひに 鹿鳴かむ山そ 高野原の上
あきさらば いまもみるごと つまごいに かなかんやまそ たかのはらのうえ 

<私が考えた歌の意味>
鹿が鳴いている声が聞こえている。
秋になったら、今と同じように雌鹿を求めて雄鹿が鳴くであろう。
この高野原の山で。

<私の想像を加えた歌の意味>
秋になれば、高野原の山では、妻を求める鹿が盛んに鳴くでしょう。
今も、鹿の鳴き声が聞こえています。
この声を聞くと、秋になった高野原の山の様子が浮かんできます。

<歌の感想>
 今、鹿が鳴いているのか、鹿が鳴いているのを思い描いているのか、はっきりとしない。ただ、それは重要ではないと思う。今は秋ではないが、秋になったらこうであろう、と感じ、それを表現していることがこの歌の特色なのだと感じる。