西行 山家集 上巻 春 41 7022

梅が香に たぐへて聞けば 鶯の 聲なつかしき 春の山里
うめがかに たぐえてきけば うぐいすの こえなつかしき はるのやまざと

<私が考えた歌の意味>
梅の香りと一緒に鶯の声を聞く。
うぐいすの鳴き声が一段と心に沁みる春の山里だ。

<私の想像を加えた歌の意味>
春の山里をのんびりと歩く。
梅の香りがそこここに漂う。
鶯の鳴き声がしてきた。
鶯の声を、この香りととも聞くと何とも言えず、しっくりとくる。

<歌の感想>
 鄙びた山里の風景であるのに、華やかさを感じる。五感を総動員して、春を味わっている。