朝日新聞夕刊2017/2/8 二月の言葉 広坂 早苗

水仙は八頭身の少女にて風の日の丘にひとり咲きたり

<感想>
 春を感じるとはいえ、まだ外の風は寒い。身をすくめながら、ふっと見上げると、見上げた先に水仙の花が見える。あのすっきりと伸びている水仙をどう表そうか、作者は思ったことだろう。
 「八頭身の少女」が効いている。「八頭身」も「少女」も歌語でもなければ、新しい感覚の語でもない。それなのに、画像では表現しきれないまでに、水仙の咲く姿を描いている。