万葉集 巻一 59

流らふる われ吹く風の 寒き夜に わが背の君は ひとりか寝るらむ
ながらうる われふくかぜの さむきよに わがせのきみは ひとりかねるらん

<私が考えた歌の意味>
留守を守っている私に寒い風が吹いてくる夜です。
旅先の大切なあなたは、風の吹く寒い夜に、一人で寝ているでしょう。

<私の想像を加えた歌の意味>
あなたが旅に出て、もうずいぶんと日数が過ぎました。
今晩のように風の強い夜は、家にいる私も寒さが身に染みます。
旅先のあなたは、私よりももっと寒々しい思いで、一人の夜を過ごしているのでしょう。