石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より
何やらむ
穏(おだや)かならむ目付(めつき)して
鶴橋(つるはし)を打つ群れを見てゐる
<私が考えた歌の意味>
なにやら穏やかではない目付でつるはしを振るって働いている人たちを、見ている。
<私の想像を加えた歌の意味>
つるはしで壊れた石畳を剥がしている男たちがいる。
男たちは、炎天下、黙々とつるはしを振るう。
あの男たちの目付はどこか険しい。
目に見えぬ敵と戦っているかのようだ。
何もしていない私は、その働く男たちをただ見続けている。
何やらむ
穏(おだや)かならむ目付(めつき)して
鶴橋(つるはし)を打つ群れを見てゐる
<私が考えた歌の意味>
なにやら穏やかではない目付でつるはしを振るって働いている人たちを、見ている。
<私の想像を加えた歌の意味>
つるはしで壊れた石畳を剥がしている男たちがいる。
男たちは、炎天下、黙々とつるはしを振るう。
あの男たちの目付はどこか険しい。
目に見えぬ敵と戦っているかのようだ。
何もしていない私は、その働く男たちをただ見続けている。