万葉集 巻一 53

藤原の 大宮仕へ 生れつくや 娘子がともは ともしきろかも
ふじわらの おおみやつかえ あれつくや おとめがともは ともしろきかも

<私の想像を加えた歌の意味>
藤原宮に宮仕えできる年齢に生まれた乙女たちを羨ましく思います。
新しい藤原宮で、宮仕えできるなんて幸せなことなんですよ。

<歌の感想>
 50の役民の歌と同様に、表現と実態とは違うと感じる。藤原宮のことをほめたたえているが、本当にこの新しい宮廷に仕えることを喜んでいるとは感じられない。むしろ、逆の気持ちが潜んでいそうだ。