石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

あたらしき背広など着て
旅をせむ
しかく今年も思ひ過ぎたる

<私が考えた歌の意味>
買ったばかりの新しい背広を着て、旅に出てみようと思う。
そんなことを考えているだけで、結局、背広を新しくもせず旅にも行かない。
何も新しいことせずに、鬱々として今年も過ぎていく。