石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

気の変(かは)る人に仕(つか)へて
つくづくと
わが世がいやになりにけるかな

<私の想像を加えた歌の意味>
私の上司は、以前に言ったことと今言うことがころころと変わる。
そんな上司の下で、逆らうこともできずに勤めている。
こんな勤めをしなければならないなんて、つくづくこの世がいやになる。