与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

紫の濃き虹説きしさかづきに映る春の子眉毛かぼそき

<私が考えた歌の意味>
紫が濃い虹を見たとあなたは話す。
そのあなたのさかずきに映る私の眉毛がか細い。

<私の想像を加えた歌の意味>
恋を語るあなたを見つめ、あなたのそばに寄る。
語り続けるあなたのさかずきに、恋する子の顔が映る。
映ったのは、恋する私のか細い眉。

<歌の感想>
 どんな虹のことを語っているのか、どこに何が映っているのか、そんなことはこの歌で描こうとしていることではない。好きな人の話、そして、その人が酒を飲む様子、その人に寄り添う恋する私、それが描かれていると感じる。