万葉集 巻一 28

春過ぎて 夏来るらし 白たへの衣干したり 天の香具山
はるすぎて なつきたるらし しろたえのころもほしたり あめのかぐやま

<私が考えた歌の意味>
春が終わり、夏が来たようだ。
夏の風物の衣干しが始まった。
真っ白な衣が干されているのが見える。
香具山の麓に。

<歌の感想>
 和歌に求められるものとして、季節感を描くということが始まっているのを感じる。しかも、それぞれの季節ではなく、春から夏へと移り行くその変化が描かれている。