万葉集 巻二 208 柿本人麻呂 (再考)

秋山の 黄葉を繁み 惑ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも
あきやまの もみぢをしげみ まどいぬる いもをもとめん やまぢしらずも

<私の想像を加えた歌の意味>
妻と永遠に会えないとは思えない。
妻はもみじの山に迷い込んだだけなのだ。
もみじがあまりに繁っているので、道に迷い戻って来れないのだ。
だが、その妻を探すための道を、私はどうしても見つけられない。

<歌の感想>
 亡き人にはどんなに望んでも会えない。
 亡くなったとは思いたくない。だが、亡くなったことは現実だ。
 亡き人ではあるが、会えないとは思えないし、思いたくない。
 そんな葛藤が伝わってくる。