山家集 上巻 春 33 7014

春の霞 いへたちいでで 行きにけん 雉子たつ野を 焼きてける哉
はるのかすみ いえたちいでて ゆきにけん きぎすたつのを やきにけるかな

<口語訳>
春霞の中出かけて見に行ってみよう。雉の来ている野で野焼きがあったから。

<意訳>
春の野の雉のことをいろいろに思っていた。
その野が春の野焼きで焼き払われたということだ。
雉はどうなったか、出かけて行って見てみたい。

<意訳2>
 春が来て、野原のことや雉のことが気になっている。でも、庵から出かけるチャンスもなかなか来ない。だから、毎日、見てもいないことを気にしつつ、想像しつつ過ごしている。
 もう、春の野焼きさえ終わってしまった。なんとか、出かけて行って野焼きのあとの原っぱを見たいと思っているんだけどなあ。