石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

わが泣くを少女等(おとめら)きかば
病犬(やまいぬ)の
月に吠ゆるに似たりといふらむ

<私が考えた歌の意味>
私が泣く声を少女たちが聞いたなら、狂犬が月に向かって吠えていると思うだろう。

<私の想像を加えた歌の意味>
私の悲しみは誰にも理解されない。
理解されないどころか、嫌悪される。
少女が私の泣き声を聞いたなら、狂犬が月に遠吠えをしている、と言うだろう。
それが、私の悲しみの声だ。