万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より水晶の玉をよろこびもてあそぶわがこの心何(なに)の心ぞ<私が考えた歌の意味>水晶の玉を手に入れた。この玉の美しさにうれしくなり、折にふれもてあそぶ。このような物に心を奪われるなんて、わが心はどうなったのか。<私の…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりとある日に酒をのみたくてならぬごとく今日われ切(せち)に金(かね)を欲(ほ)りせり<私が考えた歌の意味>ある日、酒を飲みたくてたまらなくなったことがある。その日と同じように、今日の私は金が欲しくてたまらない。<私
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より何もかも行末の事みゆるごときこのかなしみは拭ひあへずも<私が考えた歌の意味>何もかも将来の事が見えてしまう気がする。先の事がわかってしまうかなしみは、拭っても拭っても拭いきれない。<私の想像を加えた歌の意味>私の
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西行 山家集 上巻 春 45 7026春雨の 軒たれこむる つれづれに 人に知られぬ 人の住家かはるさめの のきたれこむる つれづれに ひとにしられぬ ひとのすみかか<私が考えた歌の意味>春雨が降り続き、軒からの雨だれがすだれのようだ。こうやって、何をするとい
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりはたらけどはたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る<私が考えた歌の意味>はたらいたけれど。はたらいたけれど前と変わらず、わたしの生活は楽にならない。じっと自分の手を見る。<私の想像を加えた
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より誰が(たれ)見てもとりどころなき男来て威張りて帰りぬかなしくもあるか<私の想像を加えた歌の意味>誰が見ても、あの男に良いところを見つけるのは難しい。その男が親し気に、私の所へやって来た。そして、聞きたくもないこと
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より人並(ひとなみ)の才に過ぎざるわが友の深き不平もあはれなるかな<私の想像を加えた歌の意味>才能がないわけでもないが、人並みの才能をもつ友人がいる。その友人だが、自分の才能を世間が認めないことへの不平は人並み以上な
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりどんよりとくもれる空を見てゐしに人を殺したくなりにけるかな<私が考えた歌の意味>どんよりと曇った空を見ていた。そのときにわきあがってきた。人を殺したいという思いが。<私の想像を加えた歌の意味>昼なのに暗い空だった
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万葉集 巻二 93 内大臣藤原卿(鎌足)が鏡王女に求婚した時、鏡王女が内大臣に贈った歌一首玉くしげ 覆ふをやすみ 明けていなば 君が名はあれど わが名し惜しもたまくしげ おおうをやすみ あけていなば きみがなはあれど わがなしおしも94 内大臣藤原卿が鏡王女に
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万葉集 巻二 91 天皇が鏡王女(かがみおおきみ)に与えられた御歌一首妹が家も 継ぎて見ましを 大和なる 大島の嶺に 家もあらましをいもがいえも つぎてみましを やまとなる おおしまのねに いえもあらましを92 鏡王女(かがみおおきみ)がそれに答えた御歌一首
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西行 山家集 上巻 春 44 7025なにとなく のきなつかしき 梅ゆゑに 住みけん人の 心をぞ知るなにとなく のきなつかしき むめゆえに すみけんひとの こころをぞしる<私が考えた歌の意味>軒の梅の香りがしてきた。香りとともに、なんとなく昔のことが思い出され
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西行 山家集 上巻 春 43 7024ひとり寝る 草の枕の 移り香は 垣根の梅の 匂いなりけりひとりぬる くさのまくらの うつりがは かきねのむめの においなりけり<私が考えた歌の意味>床を共にした人の残した香りが移り香です。旅の独り寝の移り香は、垣根の梅の香
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万葉集 巻二 90君が行き 日長くなりぬ やまたづの 迎へを行かむ 待つには待たじきみがゆき けながくなりぬ やまたずの むかえをゆかん まつにはまたじ<私が考えた歌の意味>あなたが行ってしまってから長い日にちが経ちました。迎えに行こうと思います。このまま
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万葉集 巻二 89居り明かして 君をば待たむ ぬばたまの わが黒髪に 霜は降るともおりあかして きみをばまたん ぬばたまの わがくろかみに しもはふるとも<私が考えた歌の意味>寝ないで、あなたを待っていましょう。この黒髪に霜が降りようとも。<私の想像を加え
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より打ち明けて語りて何か損をせしごとく思ひて友とわかれぬ<私の想像を加えた歌の意味>私の事情も全て打ち明けて、友と語り合った。あの男も私と同じ境遇、同じ不満を持っていると思っていた。だが、何かが違う。あいつは、俺のこ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりあまりある才を抱きて妻のためおもひわづらふ友をかなしむ<私の想像を加えた歌の意味>豊かな才能を持っているのに、世の中に認められない友がいる。せっかくの才能を生かせず、生活のため、妻を養うためにいつも苦労している。
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万葉集 巻一 74み吉野の 山のあらしの 寒けくに はたや今夜も 我がひとり寝むみよしのの やまのあらしの さむけくに はたやこよいも あがひとりねん<私の想像を加えた歌の意味>吉野の山の嵐は寒い。故郷の家が恋しい。妻が恋しい。妻と一緒に寝る夜が恋しい。 
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