万葉集のかたわらにキーボード

万葉集を中心に、古典から近代まで和歌、短歌を気の向くままに読んでいます。記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

万葉集 巻一 81山辺の 御井を見がてり 神風の 伊勢娘子ども 相見つるかもやまのへの みいをみがてり かんかぜの いせおとめども あいみつるかも<私が考えた歌の意味>山辺の御井を見物に来た。その見物の途中で、伊勢の娘たちとの出逢いがあった。<私の想像を加…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より我に似し友の二人よ一人は死に一人を牢を出でて今病む<私が考えた歌の意味>私と考えを同じくする友の二人よ。一人は死に、一人は牢から出たが、今病の身だ。<歌の感想>私とは、考えも生き方も似たものをもつ友人が二人いた。
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西行 山家集 上巻 春 41 7022梅が香に たぐへて聞けば 鶯の 聲なつかしき 春の山里うめがかに たぐえてきけば うぐいすの こえなつかしき はるのやまざと<私が考えた歌の意味>梅の香りと一緒に鶯の声を聞く。うぐいすの鳴き声が一段と心に沁みる春の山里だ。
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西行 山家集 上巻 春 40 7021柴のいほに とくとく梅の 匂いきて やさしき方も ある住家哉しばのいおに とくとくうめの においきて やさしきかたも あるすみかかな<私が考えた歌の意味>柴で屋根を葺いた粗末な家なのに、早々と梅の香りがしてくる。風流な趣の
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万葉集 巻一 80あをによし 奈良の宮には 万代に われも通はむ 忘ると思ふなあおによし ならのみやには よろずよに われもかよわん わするとおもうな<私が考えた歌の意味>奈良の宮殿はいつの世までも栄えることでしょう。私もいつまでも通い続けます。奈良を忘れ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと<私が考えた歌の意味>一度でも私に頭を下げさせた奴はみな死んでしまえ。そんな思いをもっていたこともあった。<私の想像を加えた歌の意味>生活のために、自分の気持ち
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万葉集 巻一 79大君の 命かしこみ にきびにし 家を置きおおきみの みことかしこみ にきびにし いえをおきこもりくの 泊瀬の川に 舟浮けて 我が行く川のこもりくの はつせのかわに ふねうけて わがいくかわの川隈の 八十隈おちず 万たび かへり見しつつかわ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりかなしきは喉のかわきをこらへつつ夜寒(よざむ)の夜具にちぢこまる時<私が考えた歌の意味>悲しい。喉の渇いたのをこらえながら、布団の中で縮こまっている。夜寒には、それが悲しい。<私の想像を加えた歌の意味>喉が渇いて
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万葉集 巻一 78飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君があたりは 見えずかもあらむとぶとりの あすかのさとを おきていなば きみがあたりは みえずかもあらん<私が考えた歌の意味>ここからもっと進むと、明日香の里を離れてしまう。もう、あなたがいらっしゃる
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万葉集 巻一 77わが大君 ものな思ほし 皇神の 副へて賜へる 吾がなけなくにわがおおきみ ものなおもおし すめかみの そえてたまえる わがなけなくに<私が考えた歌の意味>大君よ、そんなにご心配なさらないでください。代々のご先祖様が、あなた様をお助けするよ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より新しきインクのにほひ栓(せん)抜けば餓ゑたる腹に沁むがかなしも<私が考えた歌の意味>新しいインクの瓶の栓を抜いた。インクのにおいが、空きっ腹に沁みて悲しい。<私の想像を加えた歌の意味>満足に飯を食うだけの金もない
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万葉集 巻一 76ますらをの 鞆の音すなり もののふの 大臣 盾立つらしもますらおの とものおとすなり もののうの おおまえつきみ たてたつらしも<私が考えた歌の意味>弓を持つ勇ましい人々の鞆の音が聞こえてきた。軍を指揮する人が盾を立てているのであろう。<
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万葉集 巻一 75宇治間山 朝風寒し 旅にして 衣貸すべき 妹もあらなくにうじまやま あさかぜさむし たびにして ころもかすべき いももあらなくに<私が考えた歌の意味>宇治間山は朝の風が寒い。旅の途中なので、衣を着せてくれる妻もいない。<私の想像を加えた歌
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西行 山家集 上巻 春 39 7020梅が香を 谷ふところに 吹きためて 入りこん人に しめよ春風うめがかを たにふところに ふきためて いりこんひとに しめよはるかぜ<私が考えた歌の意味>春風よ、梅の香りを谷中に吹き広げてくれ。その風で、この谷を訪れてくれる
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万葉集 巻一 74み吉野の 山のあらしの 寒けくに はたや今夜も 我がひとり寝むみよしのの やまのあらしの さむけくに はたやこよいも あがひとりねん<私が考えた歌の意味>吉野の山は嵐で、寒い風が吹きつけてくる。こんな夜なのに、今晩も私は一人で寝るのだろう
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山家集 上巻 春 38 7019主いかに 風わたるとて いとふらん 餘所にうれしき 梅の匂をぬしいかに かぜわたるとて いとうらん よそにうれしき うめのにおいを<私が考えた歌の意味>隣の僧坊の主人は、梅が散ってしまうと風が吹くのをどうして嫌うのか。隣に住む私
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万葉集 巻一 73我妹子を 早み浜風 大和なる 我松椿 吹かざるなゆめわぎもこを はやみはまかぜ やまとなる われまつつばき ふかざるなゆめ<私が考えた歌の意味>家に残してきた妻に早く会いたい。浜風よ、大和の私の家の松や椿に吹かないでくれ。<私の想像を加え
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