万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

万葉集 巻二 188 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)朝ぐもり 日の入り行けば み立たしの 島に下り居て 嘆きつるかもあさぐもり ひにいりゆけば みたたしの しまにおりいて なげきつるかも<私が考えた歌の…
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万葉集 巻二 187 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)つれもなき 佐田の岡辺に 帰り居ば 島の御橋に 誰か住まはむつれもなき さたのおかべに かえりいば しまのみはしに たれかすまわん<私が考えた歌の意味
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より牧場いでて南にはしる水ながしさても緑の野にふさふ君<私の想像を加えた歌の意味>牧場から南へと豊かに川が流れる。川の流れに沿って、緑の野が広がる。その野に立つ男。なんて、その男は、この広々とした光景に似合うことか。<歌
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万葉集 巻二 186 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)一日には 千度参りし 東の 大き御門を 入りかてぬかもひとひには ちたびまいりし ひんがしの おおきごもんを いりかてぬかも<私が考えた歌の意味> 一
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より小草(をぐさ)いひぬ「酔へる涙の色にさかむそれまで斯くて覚めざれな少女(をとめ)」<私が考えた歌の意味>小さな草がささやきかけます。「恋に酔い、恋の涙を味わい、恋というものを知るでしょう。恋の深みを知るまでは、夢の中
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万葉集 巻二 185 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)水伝ふ 磯の浦廻の 石つつじ もく咲く道を またも見むかもみなつたう いそのうらみの いわつつじ もくさくみちを またもみんかも<私が考えた歌の意味>
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より春雨にぬれて君来し草の門(かど)よおもはれ顔の海棠の夕<私が考えた歌の意味>春雨に濡れて、あなたが、小さな家の門をくぐて来てくれた。夕べの門の内には、海棠の花が咲いている。海棠の花は、思われていることを知っている女性
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万葉集 巻二 184 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)東の 多芸の御門に 侍へど 昨日も今日も 召す言もなしひんがしの たぎのみかどに さぶらえど きのうもきょうも めすこともなし<私の想像を加えた歌の意
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 よりたまくらに鬢(びん)のひとすぢきれし音(ね)を小琴(をごと)と聞きし春の夜の夢<私の想像を加えた歌の意味>あなたの手枕から頭を上げた拍子に、私の髪が一筋切れました。髪の毛の切れた音が、私にとっては、琴の音に聞こえます
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万葉集 巻二 183 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)わが御門 千代とことばに 栄えむと 思ひてありし 我し悲しもわがみかど ちよとことばに さかえんと おもいてありし われしかなしも<私が考えた歌の意味
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石川啄木『一握の砂』「煙」 より師も友も知らで責めにき謎に似るわが学業のおこたりの因(もと)<私の想像を加えた歌の意味>先生も友達も私のことを責めた。なぜ、学業を怠けるようになったのかと。私自身にも、学業が嫌になった原因は謎であった。<歌の感想> 現代に
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石川啄木『一握の砂』「煙」 よりほとばしるポンプの水の心地よさよしばしは若きこころもて見る※原文では、「ポンプ」は漢字表記。<私が考えた歌の意味>ポンプが勢いよく水を吐き出している。ほとばしる水の勢いを見て、その音を聞くと、気持ちがいい。しばらくの間、ポ
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石川啄木『一握の砂』「煙」 よりかの旅の汽車の車掌がゆくりなくも我が中学校の友にてありき<私が考えた歌の意味>この旅で乗った汽車の車掌が、思いがけなく中学校の時の友達だった。<歌の感想> 歌の意味を散文にしてみると、この偶然の事実しか伝わってこない。 短
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石川啄木『一握の砂』「煙」 より青空に消えゆく煙さびしくも消えゆく煙われにし似るか<私の想像を加えた歌の意味>もくもくと白い煙が青空に上がっていく。建物から勢いよく吐き出された煙だが、青空に消えて見えなくなる。空に吸い込まれるように消えていく。明るい青空
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石川啄木『一握の砂』「煙」 より己(おの)が名をほのかに呼びて涙せし十四の春にかへる術(すべ)なし<私が考えた歌の意味>自分の名前を、小さく声に出してみる。それだけで、涙が落ちる。そんな多感な十四歳の自分にかえることはもうできない。<歌の感想> 十四歳の
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万葉集 巻二 182 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)とぐら立て 飼ひし雁の子 巣立ちなば 真弓の岡に 飛び帰り来ねとぐらたて かいしかりのこ すだちなば まゆみのおかに とびかえりこね<私の想像を加えた
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①たはむれに母を背負ひてそのあまり軽(かろ)きに泣きて三歩あゆまず②親と子とはなればなれの心もて静かに対(むか)ふ気まづきや何(な)ぞ 親子の関係は、時代の思潮に影響を受ける。だが、いつの時代も子の年齢が高くなれば、子が幼児の時のような一体感はなくなる。
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