万葉集のかたわらにキーボード

万葉集を中心に、古典から近代まで和歌、短歌を気の向くままに読んでいます。記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりあまりある才を抱きて妻のためおもひわづらふ友をかなしむ<私の想像を加えた歌の意味>豊かな才能を持っているのに、世の中に認められない友がいる。せっかくの才能を生かせず、生活のため、妻を養うためにいつも苦労している。…
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万葉集 巻一 74み吉野の 山のあらしの 寒けくに はたや今夜も 我がひとり寝むみよしのの やまのあらしの さむけくに はたやこよいも あがひとりねん<私の想像を加えた歌の意味>吉野の山の嵐は寒い。故郷の家が恋しい。妻が恋しい。妻と一緒に寝る夜が恋しい。 
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万葉集 巻一 58 高市連黒人いづくにか 船泊てすらむ 阿礼の崎 漕ぎたみ行きし 棚なし小舟いずくにか ふなはてすらん あれのさき こぎたみいきし たななしおぶね<私の想像を加えた歌の意味>小舟が、阿礼の崎を巡っているのが見えていた。阿礼の崎の風景を楽しみ
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万葉集 巻二 88秋の田の 穂の上に霧らふ 朝霞 いつへの方に 我が恋やまむあきのたの ほのうえにきらう あさがすみ いつへのかたに あがこいやまん※「いつへの方に」の「へ」の読みが、「ヘ」か「え」かわからなかった。<私が考えた歌の意味>秋の田の朝霞はあっ
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万葉集 巻一 47 柿本人麻呂ま草刈る 荒野にはあれど 黄葉の 過ぎにし君が 形見とそ来しまくさかる あらのにはあれど もみちばの すぎにしきみが かたみとそこし<私の想像を加えた歌の意味>今、ここは、ただの荒れた野です。時を遡れば、ここで、亡き皇子が狩り
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万葉集 巻一 42 柿本人麻呂伊勢国に幸したまひし時に、京に留まりし柿本朝臣人麻呂の作りし歌潮さゐに 伊良麌の島辺 漕ぐ船に 妹乗るらむか 荒き島廻をしおさいに いらごのしまへ こぐふねに いものるらんか あらきしまみを<私の想像を加えた歌の意味>船は、今
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万葉集 巻二 87ありつつも 君をば待たむ うちなびく わが黒髪に 霜の置くまでにありつつも きみをばまたん うちなびく わがくろかみに しものおくまでに<私が考えた歌の意味>今のままで、あなたを待ち続けましょう。この黒髪に霜が降りるまで待っていましょう。
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朝日新聞夕刊2017/3/1 あるきだす言葉たち 春の流星 杉谷 麻衣(すぎたに まい)身のうちに心臓(こころ)のふたつあることを知らされてなお遠いあさやけ この一首だけでは、どんなことを詠んでいるのか、わからなかった。産院のいりぐちに待つ靴がみなわれを向きたり
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万葉集 巻一 32 高市古人(高市連黒人)古の 人に我あれや 楽浪の 古き京を 見れば悲しきいにしえの ひとにわれあれや ささなみの ふるきみやこを みればかなしき <私の想像を加えた歌の意味>我は、いにしえの人なのか。今のこの景色を眺めると、無性に悲しく
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万葉集 巻一 8 額田王熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎいでなにきたつに ふなのりせんと つきまてば しおもかないぬ いまはこぎいでな<私の想像を加えた歌の意味>船旅の準備をしつつ、月の出を待っていました。出航の支度も整い、潮の具合
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万葉集 巻二 86かくばかり 恋ひつつあらずは 高山の 岩根しまきて 死なましものをかくばかり こいつつあらずは たかやまの いわねしまきて しなましものを<私が考えた歌の意味>恋しい思いにもう耐えられません。こんなに思い悩むなら、高山の岩を枕に死んでしま
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万葉集 巻一 7 額田王 未だ詳らかならず秋の野の み草刈り葺き 宿れりし 宇治のみやこの 仮廬し思ほゆあきののの みくさかりふき やどれりし うじのみやこの かりいおしおもおゆ<私の想像を加えた歌の意味>季節は秋、宇治のかりみやで旅の一夜を過ごしました。
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万葉集 巻二 85君が行き 日長くなりぬ 山尋ね 迎へか行かむ 待ちにか待たむきみがゆき けながくなりぬ やまたずね むかえかゆかん まちにかまたん<私が考えた歌の意味>君が旅に出られてから日にちが長くなりました。こちらから山道を尋ねて、会いにいきましょう
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山家集 上巻 春 42 7023つくりおきし 苔のふすまに うぐひすは 身にしむ梅の 香や匂うらんつくりおきし こけのふすまに うぐいすは みにしむうめの かやにおうらん<私が考えた歌の意味>うぐいすは、梅の香りを身にしみ込ませて巣に戻る。作っておいたうぐいす
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万葉集 巻一 84秋さらば 今も見るごと 妻恋ひに 鹿鳴かむ山そ 高野原の上あきさらば いまもみるごと つまごいに かなかんやまそ たかのはらのうえ <私が考えた歌の意味>鹿が鳴いている声が聞こえている。秋になったら、今と同じように雌鹿を求めて雄鹿が鳴くで
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万葉集 巻一 83海の底 沖つ白波 竜田山 いつか越えなむ 妹があたり見むわたのそこ おきつしらなみ たつたやま いつかこえなん いもがあたりみん<私が考えた歌の意味>竜田山を越えて家にもどれるのはいつの日だろうか。早く妻の住むあたりを見たい。<私の想像を
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万葉集 巻一 82うらさぶる 心さまねし ひさかたの 天のしぐれの 流れあふ見ればうらさぶる こころさまねし ひさかたの あめのしぐれの ながれあうみれば<私が考えた歌の意味>さびしい思いで心が溢れそうになる。しぐれの降るのを見ていると。しぐれは、高い空か
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