与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より
乳ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬここなる花の紅(くれなゐ)ぞ濃き
<私が考えた歌の意味>
乳房をおさえて、まとった布をそっと蹴ります。
布の下は、神秘のからだ。
ここにいまいる私は花。
花は紅に濃くもえる。
記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。 私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。
与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より
乳ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬここなる花の紅(くれなゐ)ぞ濃き
<私が考えた歌の意味>
乳房をおさえて、まとった布をそっと蹴ります。
布の下は、神秘のからだ。
ここにいまいる私は花。
花は紅に濃くもえる。
与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より
嵯峨の君を歌に仮せなの朝のすさびすねし鏡のわが夏姿
<私が考えた歌の意味>
嵯峨にあなたとともに来たのに、あなたは、歌を作ることに夢中。
昨夜も一緒にいてはくれなかった。
つまらなさをもてあました朝の鏡に、私の姿が映る。
夏の装いのすねた私の姿が。
与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より
しら壁へ歌ひとつ染めむねがひにて笠はあらざりき二百里の旅
<私が考えた歌の意味>
あなたの部屋の白い壁に、私の歌をひとつ残したい。
そんな願いをもって、はるか二百里の旅に出ます。
あなたが私を迎え入れてくれるかどうか、わからないのに。