万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

山家集 30 7010春のほどは 我がすむ庵の 友に成りて 古巣な出でそ 谷の鶯<口語訳>谷の鶯よ、春のうちはこの谷の古巣を出ないでくださいよ。私が住む庵のそばに、友としていてくださいね。<意訳>春になり鶯もしきりに鳴いているのに、私の庵には訪れる人もいない。…
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山家集 27 7007すみける谷に、鶯の聲せずなりければ古巣うとく 谷の鶯 なりければ 我やかはりて なかんとすらん<口語訳>谷の鶯が古巣に戻ることがなくなったら、この谷では鶯の声が聞こえなくなるだろう。そうなったら私が鶯に代って泣くようになるだろう。<意訳>
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巻五 841鶯の 聲聞くなべに 梅の花 吾家の園に 咲きて散る見ゆ<口語訳>鶯の鳴く声を聞きながら、我が庭に梅の花が咲いて散っていくのを見る。<意訳>鶯の鳴き声の聞こえる春。我が家の庭に、梅の花が咲き、そして、散っていく。鶯を聞き、梅を眺めて春の日を過ごす。
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巻五 842わが宿の 梅の下枝に 遊びつつ 鶯鳴くも 散らまく惜しみ<口語訳>私の家の庭の梅の下枝で鶯が遊びながら鳴いている。鶯も梅の花が散るのを惜しんで鳴いている。<意訳>我が家の庭に、梅の花が散っていく。梅の木の低い枝に、鶯が降りてきた。鶯は枝の上で遊び
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824梅の花 散らまく惜しみ わが園の 竹の林に  鶯鳴くも<口語訳>梅の花が散るのを惜しんで、私の庭園の竹の林で鶯が鳴いている。<意訳>もう梅の花が散っていく。咲くのを待ちわびていた梅の花が。私の庭の竹の林から鶯の鳴き声が聞こえてくる。鶯のこの鳴き声は、梅
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山家集 26   7006鶯の 春さめざめと なきゐたる 竹のしづくや なみだなるらん<口語訳>鶯が春雨の中でさめざめと鳴いている。春雨に濡れる竹の滴は、鶯の涙であろう。<意訳>春雨が滴となって竹を濡らしている。鶯の鳴き声が、春雨の中で、聞こえてくる。この竹の滴
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山家集 25 7005閑中鶯鶯の こゑぞ霞に 洩れてくる 人めともしき 春の山ざと<口語訳>鶯の声だけが霞の中から洩れてくる。人の行き来もまれな春の山里。<意訳>春の山里は人の行き来もなく、春霞がかかっている。柔らかな霞の景色の中で、鶯の鳴き声だけが聞こえてき
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりこころよく我にはたらく仕事あれそれを仕遂げて死なむと思ふ<口語訳>こころよく働く仕事が私にあってほしいその仕事を成し遂げてから死にたいと思う<意訳>職に就いて稼げと皆が言う。私も仕事を見つけて、命をかけてその仕事
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりいと暗き穴に心を吸はれゆくごとく思ひてつかれて眠る<口語訳>非常に暗い穴に心を吸われるような思いがして疲れて眠ってしまう<意訳>身も心も重く疲れた。どこまでも暗い穴に心が吸い込まれていく。暗く深く落下しながら今日
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より※前回の記事に書き加えた。何処(いづく)やらかすかに虫のなくごときこころ細さを今日もおぼゆる<口語訳>どこかでかすかに虫の泣くような心細さを今日も感じる<意訳>わけもなく不安につつまれる。どこかでかすかに虫が鳴い
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218楽浪の 志賀津の児らが 罷り道の 川瀨の道を 見ればさぶしもささなみの しがつのこらが まかりじの かわせのみちを みればさぶしもこの川沿いの道は、采女(うねめ)の葬列が通った道だ。あまりにも若く、あまりにも突然の死だった。川沿いの道を見るだけで、胸が
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万葉集 巻二 217吉備津采女が死にし時に、柿本朝臣人麻呂が作る歌一首きびつのうねめがしにしときに、かきのもとのあそみひとまろがつくるうたいっしゅ天皇にお仕えをしていた吉備津のうねめの死に際して、柿本人麻呂が作った歌一首秋山の したへる妹あきやまの したえる
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山家集 西行 19 6999春日野は 年のうちには 雪つみて 春は若菜の 生ふるなりけり冬の間は雪景色の野原だ。その原が、春になると一面に若菜が生え、若菜摘みに皆が集まる。春日野は、冬から春への変化をはっきりと見せてくれる所だ。 春を迎える前の雪景色。雪の下で
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山家集 18 6998今日はただ 思ひもよらで 帰りなむ 雪つむ野辺の 若菜なりけり春は来ているだろうかと、野原に出かけてみた。野原はまだ雪が積もっていて、春の気配は少しも感じられない。今日は、この野原で若菜を摘むことなど思いもよらない。 今日は雪の積もってい
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりこみ合へる電車の隅にちぢこまる ゆふべゆうべの我のいとしさ  <私の想像を加えた歌の意味>夕方の帰宅時の電車は、いつも混み合う。今日一日の仕事を終えて、その電車に乗り込む。電車の中は、私と同じような疲れた顔の勤め人
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山家集 5 6984門ごとに 立つる小松に かざられて 宿てふ宿に 春はきにけり家々に松が飾られている。町中の家々が春を迎えている。 現代とは暦が違う。旧暦を考えながら味わう必要がある。「小松」は門松のようなものとの解説もあるが、よくは分からない。ただ、家並が
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山家集 3 6981春立つと おもひもあへぬ 朝出に いつしか霞む 音羽山哉まだ春が来るとは思っていなかった。朝出かけて山の方を見ると、音羽山に霞が立っている。春が来た、と感じた。 自分の家の周りには、春を告げるような景色を見いだせない。でも、暦は春になってい
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