万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

 万葉集巻一 8 の左注を正しいとするならば、8の作者は額田王ではなくなる。 また、今までの注釈では、舟遊びとしたり、軍船の出航としたり、様々だ。 原文のことばがきや左注を歴史上のできごとと照らし合わせて、正しく読もうとするならば、できる限り多くの資料に当…
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万葉集 巻一 8 額田王熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎいでなにきたつに ふなのりせんと つきまてば しおもかないぬ いまはこぎいでな<私が考えた歌の意味>熟田津で船の出航を待っていると、月も出て船出の条件がそろった。潮の具合もよ
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より臙脂色(えんじいろ)は誰にかたらむ血のゆらぎ春の思ひのさかりの命<私が考えた歌の意味>血が揺らぎ、青春の思いが高まり、命が燃え立ちます。このえんじ色に塗りこめられた私のことを誰に語りましょうか。<私の想像を加えた歌の
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万葉集 巻一 7 額田王 未だ詳らかならず秋の野の み草刈り葺き 宿れりし 宇治のみやこの 仮廬し思ほゆあきののの みくさかりふき やどれりし うじのみやこの かりいおしおもおゆ<私が考えた歌の意味>秋の野の草を刈って屋根を葺き、仮の宮を建て一夜を過ごしま
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より紫に もみうらにほふ みだれ筐を かくしわづらふ 宵の春の神<私が考えた歌の意味>衣装箱から着物の裏地の紫色が覗いています。今宵の春の神は、脱いだ着物の裏地を隠そうともしません。<私の想像を加えた歌の意味>衣装箱の片
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より堂の鐘の ひくきゆふべを 前髪の 桃のつぼみに 経たまへ君<私が考えた歌の意味>お堂の鐘が低く聞こえる夕べ、恋しいあのお坊様が読経をなさるころでしょう。私のこの桃のつぼみのような前髪を見つめてお経をあげてください、恋
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万葉集 巻一 6  5の反歌山越しの 風を時じみ 寝る夜落ちず 家なる妹を かけて偲ばゆやまごしの かぜをときじみ ぬるよおちず いえなるいもを かけてしぬばゆ<口語訳>日本古典文学全集 万葉集 小学館より引用山を越えて来る 風が絶え間もないので 毎晩いつ
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万葉集 巻一 5霞たつ 長き春日の 暮れにける わづきも知らずかすみたつ ながきはるひの くれにける わずきもしらずむら肝の 心を痛み ぬえこ鳥 うらなけ居ればむらぎもの こころをいたみ ぬえこどり うらなけおれば玉だすき かけの宜しく 遠つ神 我が大君の
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万葉集 巻一 4たまきはる 宇智の大野に 馬並めて 朝踏ますらむ その草深野たまきわる うじのおおのに うまなめて あさふますらん そのくさふかの<口語訳>口訳萬葉集 折口信夫より引用宇智の地の広い原に、馬を並べて、朝歩きまわっていられることであろう。あの
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万葉集 巻一 3やすみしし 我が大君の 朝には 取り撫でたまひやすみしし わがおおきみの あしたには とりなでたまい夕には い寄り立たしし みとらしの 梓の弓のゆうべには いよりたたしし みとらしの あずさのゆみの中はずの 音すなり 朝狩りに 今立たすらし
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万葉集 巻一 2 舒明天皇御製歌大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山やまとには むらやまあれど とりよろう あめのかぐやま登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ のぼりたち くにみをすれば くにはらは けぶりたちたつ海原は かまめ立ち立つ うま
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万葉集 巻一 1 雄略天皇御製歌籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ちこもよ みこももち ふくしもよ みぶくしもちこの岡に 菜摘ます児 家告らせ 名告らさねこのおかに なつますこ いえのらせ なのらさねそらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居れ そ
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山家集 上巻 春 37 7018この春は 賤が垣根に ふればひて 梅が香とめん 人親しまんこのはるは しずがかきねに ふればいて うめがかとめん ひとしたしまん<口語訳>この春は、梅の香りを求めて、我が家の粗末な垣根に近寄って来た人と親しくなろう。<意訳>ただ
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山家集 上巻 春 36 7016心せん しづが垣根の 梅はあやな 由なくすぐる 人とどめけりこころせん しずがかきねの うめはあやな よしなくすぐる ひととどめけり<口語訳>気にしておこう。家の粗末な垣根の梅の花は不思議だ。ただ通りかかっただけの人を立ち止まら
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山家集 上巻 春 35 7016香をとめん 人こそ待て 山里の 垣根の梅の 散らぬかぎりはかをとめん ひとこそまて やまざとの かきねのうめの ちらぬかぎりは<口語訳>梅の花の香りを求めてやってくる人を待っていよう。山里の垣根の梅がすっかり散ってしまうまでは。<
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山家集 上巻 春 34 7013片岡に しば移りして なく雉子 たつ羽音とて たかからぬかはかたおかに しばうつりして なくきぎす たつはおととて たかからぬかは<口語訳>岡の斜面をあちこちへ飛び回り雉が鳴いている。雉の羽の音だから高くないわけがない。<意訳>
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 同じような題材で、微に入り細に入り春の風物が表現されている。 季節のことを、表現しているのだろうかという疑問がわいてくる。これは、季節を軸にした作者の日常なのではないかと思う。 朝起きてこれをしていたら、このことが気になったということなのではないか。 
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