万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりあたらしき心もとめて名も知らぬ街など今日(けふ)もさまよひて来ぬ<私が考えた歌の意味>名前も知らない、行ったこともない街を、今日もさまよって来た。今までの自分とは違う新しい心を持ちたいと願って。<歌の感想> 啄木…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より人間の使はぬ言葉ひょつとしてわれのみ知れるごくと思ふ日<私が考えた歌の意味>この世には、人間の使わない言葉がある。動植物や、月や雲、天地の万物が語り合うような言葉が。ある日ふっと思い付いた。ひょっとすると、私は人
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりいつも睨(にら)むランプに飽きて三日(みか)ばかり蠟燭の火にしたしめるかな<私が考えた歌の意味>いつも見つめているランプの明るさに飽きてきた。三日ばかり違う明かりを灯してみた。ランプの明るさはないが、久しぶりに使
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万葉集 巻二 114 115 116114 但馬皇女(たじまのひめみこ)が高市皇子(たけちのみこ)の宮にいた時に、穂積皇子(ほずみのみこ)を思ってお作りになった歌一首秋の田の 穂向きの寄れる 片寄りに 君に寄りなな 言痛くありともあきのたの ほむきのよれる かたより
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万葉集 巻二 103 104 103 天皇が藤原夫人に与えられた御歌一首わが里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくはのちわがさとに おおゆきふれり おおはらの ふりにしさとに ふらまくはのち104 藤原夫人が答え奉った歌一首 わが岡の 龗に言ひて 降らしめ
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140 柿本朝臣人麻呂の妻、依羅娘子(よさみのおとめ)が人麻呂と別れた時の歌一首 な思ひと 君は言へども 逢はむ時 いつと知りてか 我が恋ざらむなおもいと きみはいえども あわんとき いつとしりてか あがこいざらん<私が考えた歌の意味>思うなとあなたは言いま
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万葉集 巻二 138 139 140 或る本の歌一首と短歌138石見の海 津の浦をなみ 浦なしと 人こそ見らめいわみのうみ つのうらをなみ うらなしと ひとこそみらめ潟なしと 人こそ見らめ よしゑやし 浦はなくとも よしゑやし 潟はなくとも かたなしと ひとこそみら
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※ 以前の記事 を改めた。万葉集 巻二 135 136 137 柿本朝臣人麻呂が石見の国から妻と別れて上京して来た時の歌二首と短歌(131~137)  135つのさはふ 石見の海の 言さへく 辛の崎なるつのさわう いわみのうみの ことさえく からのさきなるいくりにそ 深海松
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※ 以前の記事  を改めた。万葉集 巻二 131 132 133 柿本朝臣人麻呂が石見の国から妻と別れて上京して来た時の歌二首と短歌(131~137)131石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめいわみのうみ つののうらみを うらなしと ひとこそみらめ潟なしと 人こそ見
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万葉集 巻二 130 長皇子(ながのみこ)が弟の皇子に与えた御歌一首丹生の川 瀬は渡らずて ゆくゆくと 恋痛し我が背 いで通ひ来ねにうのかわ せはわたらずて ゆくゆくと こいいたしわがせ いでかよいこね<私の想像を加えた歌の意味>さまざまな障害があり、心はた
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりうすみどり飲めば身体(からだ)が水のごとき透きとほるてふ薬はなきか <私の想像を加えた歌の意味>死ぬことも、消えてしまうことも、容易ではない。だが、今のまま生き続けること、存在し続けることはしたくない。生きなけれ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より誰が見てもわれをなつかしくなるごとき長き手紙を書きたき夕(ゆふべ)<私が考えた歌の意味>日が暮れてきた。故郷へ長い手紙を書きたいような気持だ。その手紙を読む人は皆、私のことをなつかしく思い出す。そんな手紙を書きた
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりぢつとして黒はた赤のインク吸ひ堅くかわける海綿を見る<私が考えた歌の意味>机の上の海綿を見ている。海綿はじっとして、黒か赤のインクを吸ってきた。インクを吸ってはいたが、今は乾いて堅くなっている。動くに動けず、黒で
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万葉集 巻二 129 大津皇子の宮の侍女だった石川郎女が、大伴宿祢宿奈麻呂(おおとものすくねすくなまろ)に贈った歌一首129 古りにし 嫗にしてや かくばかり 恋に沈まむ 手童のごとふりにし おみなにしてや かくばかり こいにしずまん たわらわのごと<私が考え
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万葉集 巻二 126 127 128 126 石川女郎(いしかわのいらつめ)が大伴宿祢田主(おおともすくねたぬし)に贈りし歌一首みやびをと 我は聞けるや やど貸さず 我を帰せり おそのみやびをみやびおと われはきけるや やどかさず われをけせり おそのみやびを127 大
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万葉集 巻二 123 124 125 三方沙弥(みかたのさみ)が園臣生羽(そののおみいくは)の娘を娶って、まだそれほど月日を経ないのに、病気で臥せって作った歌三首123 三方沙弥(みかたのさみ)たけばぬれ たかねば長き 妹が髪 このころ見ぬに 掻き入れつらむかたけば
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万葉集 巻二 119 120 121 122 弓削皇子(ゆげのみこ)が紀皇女(きのひめみこ)を思って作った御歌四首119吉野川 行く瀬の早み しましくも 淀むことなく ありこせぬかもよしのがわ ゆくせをはやみ しましくも よどむことなく ありこせぬかも120我妹子に 恋つ
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