万葉集のかたわらにキーボード

万葉集を中心に、古典から近代まで和歌、短歌を気の向くままに読んでいます。記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

万葉集 巻二 91 天皇が鏡王女(かがみおおきみ)に与えられた御歌一首妹が家も 継ぎて見ましを 大和なる 大島の嶺に 家もあらましをいもがいえも つぎてみましを やまとなる おおしまのねに いえもあらましを92 鏡王女(かがみおおきみ)がそれに答えた御歌一首…
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西行 山家集 上巻 春 44 7025なにとなく のきなつかしき 梅ゆゑに 住みけん人の 心をぞ知るなにとなく のきなつかしき むめゆえに すみけんひとの こころをぞしる<私が考えた歌の意味>軒の梅の香りがしてきた。香りとともに、なんとなく昔のことが思い出され
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西行 山家集 上巻 春 43 7024ひとり寝る 草の枕の 移り香は 垣根の梅の 匂いなりけりひとりぬる くさのまくらの うつりがは かきねのむめの においなりけり<私が考えた歌の意味>床を共にした人の残した香りが移り香です。旅の独り寝の移り香は、垣根の梅の香
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万葉集 巻二 90君が行き 日長くなりぬ やまたづの 迎へを行かむ 待つには待たじきみがゆき けながくなりぬ やまたずの むかえをゆかん まつにはまたじ<私が考えた歌の意味>あなたが行ってしまってから長い日にちが経ちました。迎えに行こうと思います。このまま
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万葉集 巻二 89居り明かして 君をば待たむ ぬばたまの わが黒髪に 霜は降るともおりあかして きみをばまたん ぬばたまの わがくろかみに しもはふるとも<私が考えた歌の意味>寝ないで、あなたを待っていましょう。この黒髪に霜が降りようとも。<私の想像を加え
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より打ち明けて語りて何か損をせしごとく思ひて友とわかれぬ<私の想像を加えた歌の意味>私の事情も全て打ち明けて、友と語り合った。あの男も私と同じ境遇、同じ不満を持っていると思っていた。だが、何かが違う。あいつは、俺のこ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりあまりある才を抱きて妻のためおもひわづらふ友をかなしむ<私の想像を加えた歌の意味>豊かな才能を持っているのに、世の中に認められない友がいる。せっかくの才能を生かせず、生活のため、妻を養うためにいつも苦労している。
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万葉集 巻一 74み吉野の 山のあらしの 寒けくに はたや今夜も 我がひとり寝むみよしのの やまのあらしの さむけくに はたやこよいも あがひとりねん<私の想像を加えた歌の意味>吉野の山の嵐は寒い。故郷の家が恋しい。妻が恋しい。妻と一緒に寝る夜が恋しい。 
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万葉集 巻一 58 高市連黒人いづくにか 船泊てすらむ 阿礼の崎 漕ぎたみ行きし 棚なし小舟いずくにか ふなはてすらん あれのさき こぎたみいきし たななしおぶね<私の想像を加えた歌の意味>小舟が、阿礼の崎を巡っているのが見えていた。阿礼の崎の風景を楽しみ
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万葉集 巻二 88秋の田の 穂の上に霧らふ 朝霞 いつへの方に 我が恋やまむあきのたの ほのうえにきらう あさがすみ いつへのかたに あがこいやまん※「いつへの方に」の「へ」の読みが、「ヘ」か「え」かわからなかった。<私が考えた歌の意味>秋の田の朝霞はあっ
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万葉集 巻一 47 柿本人麻呂ま草刈る 荒野にはあれど 黄葉の 過ぎにし君が 形見とそ来しまくさかる あらのにはあれど もみちばの すぎにしきみが かたみとそこし<私の想像を加えた歌の意味>今、ここは、ただの荒れた野です。時を遡れば、ここで、亡き皇子が狩り
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万葉集 巻一 42 柿本人麻呂伊勢国に幸したまひし時に、京に留まりし柿本朝臣人麻呂の作りし歌潮さゐに 伊良麌の島辺 漕ぐ船に 妹乗るらむか 荒き島廻をしおさいに いらごのしまへ こぐふねに いものるらんか あらきしまみを<私の想像を加えた歌の意味>船は、今
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万葉集 巻二 87ありつつも 君をば待たむ うちなびく わが黒髪に 霜の置くまでにありつつも きみをばまたん うちなびく わがくろかみに しものおくまでに<私が考えた歌の意味>今のままで、あなたを待ち続けましょう。この黒髪に霜が降りるまで待っていましょう。
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朝日新聞夕刊2017/3/1 あるきだす言葉たち 春の流星 杉谷 麻衣(すぎたに まい)身のうちに心臓(こころ)のふたつあることを知らされてなお遠いあさやけ この一首だけでは、どんなことを詠んでいるのか、わからなかった。産院のいりぐちに待つ靴がみなわれを向きたり
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万葉集 巻一 32 高市連黒人古の 人に我あれや 楽浪の 古き京を 見れば悲しきいにしえの ひとにわれあれや ささなみの ふるきみやこを みればかなしき <私の想像を加えた歌の意味>我は、いにしえの人なのか。今のこの景色を眺めると、無性に悲しくなる。この草
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万葉集 巻一 8 額田王熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎいでなにきたつに ふなのりせんと つきまてば しおもかないぬ いまはこぎいでな<私の想像を加えた歌の意味>船旅の準備をしつつ、月の出を待っていました。出航の支度も整い、潮の具合
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万葉集 巻二 86かくばかり 恋ひつつあらずは 高山の 岩根しまきて 死なましものをかくばかり こいつつあらずは たかやまの いわねしまきて しなましものを<私が考えた歌の意味>恋しい思いにもう耐えられません。こんなに思い悩むなら、高山の岩を枕に死んでしま
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