万葉集のかたわらにキーボード

万葉集を中心に、古典から近代まで和歌、短歌を気の向くままに読んでいます。記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

万葉集 巻二 138 139 140 或る本の歌一首と短歌138石見の海 津の浦をなみ 浦なしと 人こそ見らめいわみのうみ つのうらをなみ うらなしと ひとこそみらめ潟なしと 人こそ見らめ よしゑやし 浦はなくとも よしゑやし 潟はなくとも かたなしと ひとこそみら…
>>続きを読む

※ 以前の記事 を改めた。万葉集 巻二 135 136 137 柿本朝臣人麻呂が石見の国から妻と別れて上京して来た時の歌二首と短歌(131~137)  135つのさはふ 石見の海の 言さへく 辛の崎なるつのさわう いわみのうみの ことさえく からのさきなるいくりにそ 深海松
>>続きを読む

※ 以前の記事  を改めた。万葉集 巻二 131 132 133 柿本朝臣人麻呂が石見の国から妻と別れて上京して来た時の歌二首と短歌(131~137)131石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめいわみのうみ つののうらみを うらなしと ひとこそみらめ潟なしと 人こそ見
>>続きを読む

万葉集 巻二 130 長皇子(ながのみこ)が弟の皇子に与えた御歌一首丹生の川 瀬は渡らずて ゆくゆくと 恋痛し我が背 いで通ひ来ねにうのかわ せはわたらずて ゆくゆくと こいいたしわがせ いでかよいこね<私の想像を加えた歌の意味>さまざまな障害があり、心はた
>>続きを読む

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりうすみどり飲めば身体(からだ)が水のごとき透きとほるてふ薬はなきか <私の想像を加えた歌の意味>死ぬことも、消えてしまうことも、容易ではない。だが、今のまま生き続けること、存在し続けることはしたくない。生きなけれ
>>続きを読む

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より誰が見てもわれをなつかしくなるごとき長き手紙を書きたき夕(ゆふべ)<私が考えた歌の意味>日が暮れてきた。故郷へ長い手紙を書きたいような気持だ。その手紙を読む人は皆、私のことをなつかしく思い出す。そんな手紙を書きた
>>続きを読む

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりぢつとして黒はた赤のインク吸ひ堅くかわける海綿を見る<私が考えた歌の意味>机の上の海綿を見ている。海綿はじっとして、黒か赤のインクを吸ってきた。インクを吸ってはいたが、今は乾いて堅くなっている。動くに動けず、黒で
>>続きを読む

万葉集 巻二 129 大津皇子の宮の侍女だった石川郎女が、大伴宿祢宿奈麻呂(おおとものすくねすくなまろ)に贈った歌一首129 古りにし 嫗にしてや かくばかり 恋に沈まむ 手童のごとふりにし おみなにしてや かくばかり こいにしずまん たわらわのごと<私が考え
>>続きを読む

万葉集 巻二 126 127 128 126 石川女郎(いしかわのいらつめ)が大伴宿祢田主(おおともすくねたぬし)に贈りし歌一首みやびをと 我は聞けるや やど貸さず 我を帰せり おそのみやびをみやびおと われはきけるや やどかさず われをけせり おそのみやびを127 大
>>続きを読む

万葉集 巻二 123 124 125 三方沙弥(みかたのさみ)が園臣生羽(そののおみいくは)の娘を娶って、まだそれほど月日を経ないのに、病気で臥せって作った歌三首123 三方沙弥(みかたのさみ)たけばぬれ たかねば長き 妹が髪 このころ見ぬに 掻き入れつらむかたけば
>>続きを読む

万葉集 巻二 119 120 121 122 弓削皇子(ゆげのみこ)が紀皇女(きのひめみこ)を思って作った御歌四首119吉野川 行く瀬の早み しましくも 淀むことなく ありこせぬかもよしのがわ ゆくせをはやみ しましくも よどむことなく ありこせぬかも120我妹子に 恋つ
>>続きを読む

万葉集 巻二 117 118117 舎人皇子の御歌一首ますらをや 片恋せむと 嘆けども 醜のますらを なほ恋ひにけりますらおや かたこいせんと なげけども しこのますらお なおこいにけり118 舎人娘子(とねりのおとめ)が和し奉った歌一首嘆きつつ ますらをのこの 恋
>>続きを読む

万葉集 巻二 114 115 116114 但馬皇女(たじまのひめみこ)が高市皇子(たけちのみこ)の宮にいた時に、穂積皇子(ほずみのみこ)を思ってお作りになった歌一首秋の田の 穂向きの寄れる 片寄りに 君に寄りなな 言痛くありともあきのたの ほむきのよれる かたより
>>続きを読む

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より気抜けして廊下に立ちぬあららかに扉(ドア)を推(お)せしにすぐ開きしかば<私の想像を加えた歌の意味>そのドアは簡単には開かないだろうと思い、力を込めて押した。なんということもなく、スッと開いた。勢い込んでいた気持
>>続きを読む

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりかうしては居(を)られずと思ひ立ちにしが戸外(おもて)に馬の嘶(いなな)きしまで<私の想像を加えた歌の意味>このままではいけないと思った。とにかく何かをしなければと、立ち上がった。立ち上がったはいいが、何をすべき
>>続きを読む

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりある日のこと室(へや)の障子をはりかへぬその日はそれにて心なごみき<私が考えた歌の意味>ある日のことだった。部屋の障子を張り替えた。その日は、それだけで心がなごんだ。<私の想像を加えた歌の意味>思い立って部屋の障
>>続きを読む

万葉集 巻二 111 112 113111 (持統天皇が)吉野宮に行幸なさった時に、弓削皇子が額田王に贈り与えた歌一首古に 恋ふる鳥かも ゆづるはの 御井の上より 鳴き渡り行くいにしえに こうるとりかも ゆずるはの みいのうえより なきわたりゆく112 額田王の答え奉っ
>>続きを読む