万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

万葉集 巻二 149 天皇が崩御された、皇后が作られた歌一首人はよし 思ひやむとも 玉かづら 影に見えつつ 忘らえぬかもひとはよし おもいやむとも たまかづら かげにみえつつ わすれえぬかも<私の想像を加えた歌の意味>今は、本当に多くの人々が亡き天皇を慕って…
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朝日新聞夕刊2017/6/21 あるきだす言葉たち 英雄 小島 一記(こじま かずき)誤りてメールソフトの立ち上がるつかの間青葉闇のため息 「パソコン」「スマホ」と短縮した言い方は嫌いだ。短縮しないで書くと、次のようになる。 パーソナルコンピューターかスマートフォ
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万葉集 巻二 148 一書に、近江天皇が御病気で危篤に陥られた時に、皇后が奉ったという御歌一首青旗の 木幡の上を 通ふとは 目には見れども ただに逢はぬかもあおはたの こはたのうえを かようとは めにはみれども ただにあわぬかも<私の想像を加えた歌の意味>木
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万葉集 巻二 147 天皇がご病気の時に、皇后が奉った御歌一首天の原 振り放け見れば 大君の 御寿は長く 天足らしたりあまのはら ふりさけみれば おおきみの みいのちはながく あまたらしたり<私が考えた歌の意味>大空を振り仰いで見ますと、大君の魂を確かに感じ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より人みなが家を持つてふかなしみよ墓に入(い)るごとくかへりて眠る<私の想像を加えた歌の意味>この社会では、人はみな家を持ち家を守って暮らすことになっている。皆が家を持っていることは悲しい。毎日、墓に入るかのごとくに
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より夜明けまであそびてくらす場所が欲し家をおもへばこころ冷たし<私の想像を加えた歌の意味>明日のことなど考えずに、一晩中遊んでいられる場所が欲しい。帰らねばならない家のこと、養わねばならない家族のことを思わないでいら
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万葉集 巻二 146  大宝元年(701)、紀伊の国に行幸があった時、結び松を見て作った一首 柿本朝臣人麻呂歌集の中に出ている146のち見むと 君が結べる 岩代の 小松がうれに また見けむかものちみんと きみがむすべる いわしろの こまつがうれに またみけんかも<
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万葉集 巻二 145 山上臣憶良が後から唱和した歌一首翼なす あり通ひつつ 見らめども 人こそ知らね 松は知るらむつばさなす ありがよいつつ みらめども ひとこそしらね まつはしるらんか<私が考えた歌の意味>亡くなったあのお方の魂は鳥のように空を行き来して、
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朝日新聞夕刊2017/5/31 あるきだす言葉たち 半袖の人長袖の人  小林 真代(こばやし まさよ)昨夜の雨に湿つた町ですれちがふ半袖のひと長袖のひと 七七五七七の音数なので、こんなに情景がすんなりと浮かぶのだろうか。 例えば、無理に上の句を五七五にしてみると、
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万葉集 巻二 143 144 長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)が結び松を見て悲しみ咽(むせ)んで作った歌二首143岩代の 崖の松が枝 結びけむ 人はかへりて また見けむかもいわしろの きしのまつがえ むすびけん ひとはかえりて またみけんかも144岩代の 野中
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朝日新聞夕刊2017/5/31 あるきだす言葉たち 半袖の人長袖の人  小林 真代(こばやし まさよ)震災復興還元セールとは言へど賑はふでもなし町の電器屋 定型を崩したかに見えると、旧仮名遣いや文語を用いて、短歌の定型リズムを取り戻す。 客観的な描写に終始していそ
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朝日新聞夕刊2017/5/31 あるきだす言葉たち 半袖の人長袖の人  小林 真代(こばやし まさよ)         芍薬(しゃくやく)は大きく咲いて重く垂れどうすることもできぬ花時 短歌の創り方などというハウツウの立場からは、「大きく咲いて重く垂れ」などは、表
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朝日新聞夕刊2017/5/31 あるきだす言葉たち 半袖の人長袖の人  小林 真代(こばやし まさよ)         そら豆のさやを剥(む)きつつ居間のテレビつければどつと夏場所である なんとも滑らかな調べだ。短歌らしい言い回しがない。「どつと」と「夏場所である
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万葉集 巻二 141 142 有間皇子が自ら悲しんで松の枝を結んだ時の歌二首141岩代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば またかへりみむいわしろの はままつがえを ひきむすび まさきくあらば またかえりみん142家にあれば 笥に盛る飯を 草まくら 旅にしあれば 
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より人ありて電車のなかに唾を吐くそれにも心いたまむとしき<私が考えた歌の意味>電車の中で唾を吐く人がいる。そんなことが気になり、苦痛にさえなりそうになった。<私の想像を加えた歌の意味>ある人が電車の中で唾を吐く。ああ
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ<私が考えた歌の意味>友達がみんな、私よりもえらく見える日がある。そんな日は花を買って家に帰る。その花を妻と眺め睦まじく過ごす。<私の想像を加えた歌の意味>
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